ビワの果実について

しばらくブログを更新していない.今年自宅裏の隣家の境界のフェンスの隙間から,ビワ(バラ科ナシ亜科)Eriobotrya japonicaが成長し,結実している.果実の数は10個程度だろうか.おそらくこの付近で見かける口ばしの大きなハシブトガラスが種子を運んできたのだろう.取りあえずwikiで調べると,ビワはバラ科の常緑高木で,日本には古代に持ち込まれたらしい。どこからかは記述していない.インドなどにも広がり、ビワを用いた様々な医学的療法が生まれた。中国系移民がハワイに持ち込んだ他、日本からイスラエルやブラジルに広まった。トルコ、レバノンギリシャ、イタリア南部、スペイン、フランス南部、アフリカ北部などでも栽培される。
 葉は互生、葉柄は短い。葉の形は20cm前後の長楕円形で厚くて堅く、表面が葉脈ごとに波打つ。縁には波状の鋸歯がある。花期は11〜2月、白い地味な花をつけるらしい。寒い時期のため開花を意識したことがない.花弁は5枚。自家受粉が可能.初夏に卵形をした黄橙色の実をつける。果実はリンゴ同様花たくが肥厚した偽果で、全体が薄い産毛に覆われている。庭を放置していると色々な植物に出会う.試みにビワの実を食べると,水分も豊富で甘い.十分食べることはできる.しかし,甘さが単調で深みがないというところか.この時期になると道を歩くと,道路の隅,庭の隅にビワ,イチジクなどの実を見ることが多い.人が植栽したもの,鳥が種子を運んできたもの,両方があるだろう.カキ,ビワなど大型の果実をくわえることのできる鳥はカラスなどに限られるだろう.スケッチは自宅のビワの実.