2010-01-01から1年間の記事一覧

リチャード・カーチスとラブコメデイ Richard Curtis and Romantic Comedy

ラブコメ映画にはアメリカで制作された主演メグ・ライアンを中心とした一連の作品とイギリスのリチャード・カーチス(Richard Curtis)脚本、監督の一連の作品がある。ヒュー・グラント(Hugh Grant)の出世作フォーウエデイング(原題Four Weddings and a Funera…

映画 Broken English

レンタルで映画「Broken English」を観る。ニューヨーク、パリを舞台に悩める30代の女性ニューヨーカーを描いている。ハリウッド映画ではなく、独立系映画らしい。映像はソフトで美しい。監督はソエ・カサベラス。主役のノラ(パーカーポージ)が良い。「N…

映画 Elegy

舞台はおそらくNew York。原作は「さようならコロンバス」で有名なPhilip Ross(ユダヤ系アメリカ人)の「The Dining Animal」。監督はスペインのイザベル・コイシュ。大学で古典文学を教えるデビッド(ベン・キングズレー イギリスの舞台俳優)は、孤独なイ…

阪神間の文化 再考

今までこのブログで何度か阪神間に残るいわゆるモダニズム建築や歴史について、自分なりに感じていることをことばや水彩画であらわしてきた。そのスタンスは肯定的である。この地域は温暖で海と山に近く住みやすい。穏やかな地域である。この地域の人は攻撃…

映画 メグ・ライアン から悪役を考える

テレビでメグライアン主演「私の母のボーイフレンド」(2008)を観る。原題は「My Mom's New Boyfriend」。監督ジョージ・ギャロ、共演 アントニオ・バンデラス(スペイン出身)、トム・ハンクスの息子 コリン・ハンクス。邦題があまりにもと思ったが、…

茨木 のり子 一本の茎の上に

先日三宮のジュンク堂で、ちくま文庫「一本の茎の上に」を見つけて購入。この文庫は70年代から90年代までのエッセイが収録されている。どの文も大らかでのびのびしていて心地よい。ドロドロしたルサンチマンや孤独も感じない、読んでいてほっとする。表…

ウッデイアレン タロットカード殺人事件 (Scoop)

「Match Point」に続いてアレン2回目のロンドンを舞台にしたミステリー。前回は皮肉、ジョークなしだったが、今回はアレン自身が主役を演じ、ニューヨーク時代のように皮肉、ジョーク満載。相手役は「Match Point」 「それでも恋するバルセロナ」にも出演し…

シンガポ−ル マングローブ林

数年前に妻とシンガポールに行く。シンガポールは一般には経済、あるいはリゾートの島という印象は強い。 治安は良く、ホテルも多い。しかし、リゾート地としては、セントーサ周辺の海もきれいではないし、それほど面白いところとは思えない。当初、西表のマ…

六甲山 戦前

最近死んだ父の学生時代のアルバムに、旧制高校生だった父たちが、甲山周辺を散策しているものがあった。山の位置から、夙川の上流、現在の西宮市柏堂あたりの高原状の地形ではないかと思う。時代は昭和15年ごろだろうか。まだ暑さの残る9月である。当時…

Bill Evance & Stan Getz

ジャズピアニストのトップはオスカーピータソンと白人のビル・エバンスだろうか。ビルはクラシックを学んだのか、 繊細な都会的なピアノを演奏する。代表作は「Walts for Debby」。ぼくは 「in Paris consert」が好きだ。 どちらも夜、静かに眠るときに聞く…

里山  Satoyama

里山は英語でもsatoyamaである。日本固有の自然景観で適当な英語もないのだろう。江戸時代から使用されたことばらしい。 景観としても生物の生息場所としても、貴重なものとされている。アカマツやクヌギなどの二次的な雑木林、水田、ため池などの セットを…

Little Children  ケイト ウインスレット

レンタルでケイト ウインスレット主演「Little Children」を観る。「愛を読む人」でオスカーを獲得した以前の2006年公開の作品。期待した映画だったけれど、彼女の体当たり演技だけではないか。ボストン郊外の高級住宅街が舞台。リーマンショック前、白…

映画 グラン・トリノ Gran Torino

「グラン・トリノ」は1970年代のフォードの車名である.主演,監督はクリント・イーストウッド.主役の老人コワルスキーは,かつてフォードに勤め,アメリカ中部のアジア系の住民が多い地方都市に住む.古き良きアメリカを愛し,一方で朝鮮戦争で戦い,…

開高健 夏の闇

開高健には多くの名作がある。しかし、代表作はベトナム戦争を描いた「輝ける闇」とヨーロッパ滞在中の派遣記者がかつての恋人との再会を描いた「夏の闇」だろう。この2作品は開高の渾身の力作だ。昨夏20数年ぶりにこの2作を読んでみた。当時理解できなかっ…

映画 イルマーレ The Lake House

韓国映画のリメイク作品「イルマーレ」をケーブルテレビで観る。リメイク元は観ていない。キアヌ・リーブス、サンドラ・ブロック久しぶりの共演。サンドラは先日、意外にもオスカーを受賞した。ポジデイブで如何にもアメリカ的な女優というイメージが自分に…

神戸 塩屋 海岸の街 異人館

神戸から西に向かうと、須磨を通過し塩屋までの海岸線から山への急峻な斜面に、かつての西欧からやってきた外国人の建物が見える。南側に海が広がり、明るい景観だ。西欧からやってきた彼らにも、良好な環境だと思ったのだろう。その他、阪神間にはまだ多く…

映画 愛を読む人

昨年夏に見た映画.2009年に観た映画でベストの作品だと思う.1955年 戦争の傷跡が残るドイツ、ドレスデンを舞台に15歳の少年とミヒャエルと21歳年上の女性ハンナとの愛を描いた映画。(ベストセラー小説「The reader (朗読者)」を映画化したもの。…

*1267967910*映画 Before sunset & Before sunrise 以前 続編「Before sunrise」だけを観た.パリの街並みを背景に2人の男女(イーサン・ホーク,ジュリー.デルピー)の対話だけで進行する映画だった.正直何だかよく分からなかった.今回,第1作「Before…