初夏の京都 叡電と比叡山 ガーデンミュージアム



月末の土曜日,夏を思わせる一日,昼前から京都に向かう.叡電京福電車)に乗り,八瀬方面に向かうことだけを決めていた.11時半ごろ河原町着.人通りは多い.鴨川を渡り,四条から京阪に乗り換え出町柳で地上へ出て,叡電の駅前に到着.昼食のため,日差しの強い鴨川をまた渡り,昔ながらの出町柳商店街を歩き,寺町の蕎麦屋「司津屋」に入る.店頭にメニューの掲示もない.中は落ち着いた造りで,観光客はいない.ざる蕎麦.ビール,鶏の天ぷらを注文.蕎麦,天ぷらとも十分な量だ.満腹になる.また駅に戻り,叡電の一両編成の列車に乗り,八瀬に向かう.一乗寺,修学院と懐かしい風景を車両から眺める.八瀬に近づくと新緑の中を走る.駅を降りると,古い駅舎は森の中に佇んでいた.橋を渡り,カワトンボ,イトトンボが飛ぶ浅い池の横を歩いて,ケーブルカー八瀬駅に到着.傾斜29度の急こう配のケーブルカーで中腹まで森の中をゆっくり上がる.カエデ,センダンなどの新緑を眺めながら10分程度で,ロープウエイの乗り換え駅に着く.ここからロープウエイで山頂近くまで上がる.ここまで上がると夏ではない.琵琶湖,京都市内を一望に見ることができる.
 下調べを大してしないで来たが,「ガーデンミュージアム比叡」の入場券を買い,園内に入る.丁度草本類の開花のピークなのだろう.様々な花を見ることができた.この園の特徴は,庭園がフランス風であること,モネ,セザンヌなどのレプリカを園内に各地点に植物とある程度関連付けて展示してあることだ.モネの作品にあるスイレン池もある.雲が出て,日差しも弱まり,散策するのに適当な気候だ.カフェでコーヒーを飲み,約3時間過ごし,来た道を下界に降りる.
 帰りは三条まで戻り,木屋町あたりを歩くが,あまりにも街の雰囲気が変わり,人通りが多く,散策に適さないと感じる.街が猥雑な感じだ.あまり来たくないと思う.歳を取ったからかとも思う.高島屋地下で弁当を買い,帰宅する.夏を思わせる暑さだったが,爽やかな気持ちの良い一日だったが,河原町界隈の街並みに違和感を感じた.