映画 Broken English

 レンタルで映画「Broken English」を観る。ニューヨーク、パリを舞台に悩める30代の女性ニューヨーカーを描いている。ハリウッド映画ではなく、独立系映画らしい。映像はソフトで美しい。監督はソエ・カサベラス。主役のノラ(パーカーポージ)が良い。「NewYork Sex and the City」のような強欲資本主義のメッカNYCにたくましく生きる女たちとは全く違う女を描いている。ノラはホテルに勤め、仕事もできるし、美人。けれど心を許せる恋人ができない。また、パニック障害らしい神経症ももっている。周囲の友人は気を使い、様々な男を紹介したりする。そして、パリから来た映画の音楽担当のジュリアン(メルビル・ブボー)と知り合い、ようやく恋人になる。男は「broken English」で会話をする。しかし、男は当然パリに帰り、その後を追って彼女は友人とパリに男に会いに行く。しかし、手掛かりの男の携帯番号のメモを失い、パリで数日を過ごし、帰ろうとする。NYC,パリの街並みがともに美しい。しかし、思わぬことにCDAに向かう地下鉄の車内で男と再会してしまう。そしてそこで終わる。後は観たものが想像するしかない。観ていて、これはヨーロッパの映画だなと思う。主役は決して自己主張の強いアメリカ人ではない。「Holiday」のケイト・ウインスレットや「Love Actually」のローラ・リニーを思い出す。観ていて落ち着く映画だった。

スケッチは パリ、カルチェラタン。パリ大の裏手あたりか。