映画 シャイニング The Shining

毎夏家でステイーブン・キング(Stephen King)原作,スタンリー・キューブリック(Stanley Kubrick)監督「Shining」を見る.この作品は妻の大のお気に入りでもある.年に一度であれば毎年見ても面白い.ジヤック・ニコルソン(Jack Nickolson) の怪演,山の上のホテル(Overlook Hotel),黄葉の渓谷を上流に向かう車の空撮など興味深い.ステイーブン・キングは多くの映画化された原作を書いている.最近ではジョニー・デップ主演「シークレット・ウィンドウ」がある.おそらくアメリカ人がもつ「普通の人」に対する得体の知れない恐怖を描いているのだろう.今回wikiで調べてみると,ステイーブンキングは「シャイニング」が原作とかなり異なるものとなり不満をもち,自ら再映画化(ドラマ)したようだ.しかし,この「シャイニング」はホラー映画という枠を超えて傑作だと思う.この映画の魅力は監督の能力の高さやジヤック・ニコルソンの演技によるところが大きいが,妻役のシェリー・デユバル (Shelly Duvall)の演技もかなりのものだと今回あらためて思った.ホテルの料理長役の黒人Scatman Crothersも少年役のDanny Lloydも光っている.監督がスタンリー・キューブリックでこれだけ役者が揃い,面白い映画ができないわけはないと思う.30年前の冬の夜,京都京極の閑散とした封切映画館で期待しながら見たことを思い出す.前から気になっていた「Shining」 を辞書で調べたが「輝き」という意味で,特に「霊感」「超能力」といった意味はないようだ.