ヘルシンキ大学付属自然史博物館

19日金も晴天.1週間晴天が続く.朝は寒い.ホテルからすぐ近くの有名な白いヘルシンキ大聖堂へ行く.多くの外国の観光客が来ている.特にツアーのアジア系の人たちが多い.それから海岸に出て,朝市をぶらつく.魚,果物,土産物屋などの店がテントで並んでいる.ここから沖合の島へ向かう船が出ているが,時間がないので乗らない.また市内方向にぶらぶら歩き有名なアレキサンダー通りを歩く.街は石畳の道を市電が走る美しい古い街だ.2日あればで観光は出来そうだ.物価は高いが街で人に接しても冷たい印象をあまり感じない.もちろんフインランド語が主要言語だが英語もかなり通じる.税金は高いが安定した社会であることを感じる.
午後は中央駅西側のヘルシンキ大学付属自然史博物館を見学.駅からしばらく坂道を歩くと歴史のありそうな4階建ての古い建物だ.入場料は10Eu.少し高い.階段は吹き抜けになっている.海外の自然史博物館はパリ,ロンドン,フイレンツエに次いで4回目だ.展示物は脊椎動物骨格標本,生物の進化について,水生動物も含めて海外の生物などの一般的な展示である.もっと極地に近いフインランド特有の自然の展示があってよいのにと思う.しかし,平日にも関わらず訪れている子供たちを見ていると,海外からの訪問客と地元の人の求めるものは違うのかもしれないと考える.博物館の1階にはカフェがあり,紅茶とクッキーで休憩.価格は安い.静かで落ち着き,簡素だがフインランドらしいインテリアだ.ここで1時間ほどジョン・ル・カレのスパイ小説「寒い国から帰ってきたスパイ」の続きを1時間程度読む.駅に近く,休憩を兼ねて訪れるには適したところだ.

そして坂道を下り駅前からバスに乗り空港へ向かう.持ち物検査で1時間待たされる.結構厳しい.午後5時30分発のFin Air関空へ向かう.関空着は朝8時半ごろだった.