初夏の鞍馬山と叡電

6月はじめの土曜日、京都に向かう。阪急河原町に午前11時ごろ到着、京阪に乗り換え、出町柳で下車。鴨川西側の昔ながらの商店街で鯖寿司とぶっかけうどんを食べる。開店は12時丁度で少し待たされる。寿司の臭みはなく旨い。叡電出町柳駅に戻り、2両編成の電車で鞍馬寺に向かう。以前「叡電」は「京福」と呼んでいたと思うが、京阪の子会社になり、名前も変わったらしい。一方、嵐山を走る「嵐電」は今も京福電鉄のようだ。乗客は地元の高校生、大学生と観光客が乗る。沿線の開発はかなり進んだが、まだひなびた雰囲気が残る。岩倉を過ぎて、しばらくすると里山の景観となり、列車はモミジなどの新緑の雑木林の中を走る。新緑、紅葉を見るため、特別使用の列車も走るようだ。
20分程度で鞍馬山着。曇り空でもあり空気はひんやりとしている。約30年振りだろうか。駅前の様子は以前とそれ程変化はないようだ。以前利用したことのある山門下の店もそのままだ。階段を昇り、ケーブルカーに乗り、本堂に向かう。境内を流れる川の石垣にユキノシタが繁茂し、丁度開花のピークを迎えている。山は針葉樹が多く、遠くに比叡山が見える。参拝客も少なくのんびりできる。外人も少ない。さすがにここまで来る人は少ないようだ。本堂前でしばらく休憩して、階段を利用して下山する。この山は牛若丸と弁慶の伝説が有名だが、神秘的な山である。鞍馬の火祭は有名だが、この祭りは鞍馬寺の祭りではない。山麓にある由岐神社の祭りである。下山途中由岐神社の前を通り、初めて知る。鞍馬寺天台宗系の鞍馬弘教という新宗教教団のようだ。神社は鞍馬寺を護る鎮守神らしい。いわゆる神仏混合というものだろうか。
 山を下りて山門下の茶店でコーヒーを飲み、電車で出町柳に戻る。四条通りの雑踏を抜けて、錦市場をぶらつき、何も買わず、
寺町、新京極の服屋をのぞき、夕食を食べて帰る。手ごろな半日の小旅行だった。(写真のサイズの調節ができず大きすぎるが、面倒なのでこのまま投稿)

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