秋の京都東山・真如堂界隈を歩く




先週金曜日,時間があったので昼前から妻と京都に向かう.紅葉には早いが,紅葉の土日に行くと猛烈な人で疲れるので早く行くことにする.天気は悪くない.四条で下車,賀茂川を渡り,蕎麦屋櫓で天婦羅蕎麦を食べ,京阪に乗り替え丸太町で下車.丸太町通りを東に向かう.京大熊野寮前を通り,熊野神社前で八つ橋を買い,更にしばらく東に向かい,裏通りから黒谷の寺を経て,真如堂に向かう.途中古い住宅街に空き地があり,京大医学部で解剖のため献体された人たちの供養塔に出くわす.真如堂の前に旅館吉田山荘があり,カフェ真古館で休憩.コーヒーを飲む.ここは皇族の別荘を料理旅館にしたものであることを知る.カフェは敷地内にあり,旅館向かいの山荘風の小さな二階建てである.中はクラシックな雰囲気で落ち着く.窓からは庭の木々や東山が良く見える.コーヒー700円と高いがまあこの店なら良いかと思う.このあたりは紅葉の見ごろの11月下旬は大変な人だろう.店を出て真如堂の境内をぶらつき,東山を眺めながら白川通への斜面を下りる.誰にも出会わない静かな道かと思っていたが,中国系の団体旅行客に出会う.こんなルートを知っているなんて,彼らも良く調べるなあと感心する.白川通を渡り,哲学の道に入り,法然院に向かう.ここも紅葉の頃はすごい人だろう.今は落ち着いた境内だ.約30年振りに訪れたが,本堂が以前より小さく感じた.この差は何だろうかと思う.
法然院の前には「森のセンター」というミニミュージアムがあり,東山の自然について展示がある.住民団体と寺が共同で子供たちの自然観察会などを行い,保全活動を行っているようだ.法然院の住職に識見があるのだろう.ネズミ,イノシシ,昆虫などの展示を観る.土産物も販売している.哲学の道に戻り,銀閣寺に向かう.かつて哲学の道沿いにあった銭湯は取り壊され,広い駐車場になっている.平日のため歩いていて出会うのは,ほとんど外人観光客だ.今出川通を歩き,坂を下り百万遍に向かう.進々堂でコーヒーとクロワッサンを食べ,バスで四条に向かう.店のウエイトレスは中国人だろうか.祇園で降りて,観光客で賑わう四条通河原町へ歩き,河原町では妻の買いものに付き合い,四条一筋上がるの「ニューミュンヘン」でビール,ソーセージ,マグロなどを食べて帰る.食事の店を迷うときは,味と値段が無難な三条のアサヒビアレストランかこの店にしている.結構歩いたので疲れた.しかし,街を歩くことで,普段見つけることのできない,店,街並み,植物などを見ることができる.地域を限れば京都は歩いて散策するのには手頃な街の大きさだ.
写真は,,法然院,真如堂,吉田山荘カフェ.