ユリノキの花 tulip tree


この4月から勤務先が新神戸駅近くになり,生活が大きく変わった.時間が前よりゆっくり流れている.出勤前に仕事ができる.先日夕方神戸市東灘区岡本の歩道を歩いていると,街路樹のユリノキの花が開花している.大型のチューリップ状のクリーム色の花で,チューリップツリーとも呼ばれる.モクレン科の落葉高木で,北アメリカ東部原産.学名はLiriodendron tulipifera.種名もtulipifera,英名もtulip tree, tulip poplarなどがあるようだ.ユリノキの花は大型であるが,大きな葉に囲まれ,花弁の色も緑に近くあまり目立たない.葉が花に進化したことを理解しやすい形態だ.葉の形は特異で,衣服のハンテンに似ていることからハンテンノキとも呼ばれるらしい.高木であることもあり花の存在は一般に人の目を引かないようだ.岡本付近は高木でも手の届くところに花を見ることができる.花から揮発性物質の強い匂いがただよう.大きな雌しべを多数の太い雄しべが囲んでいる.この花が咲くころ,爽やかな初夏の季節であることを感じる.この時期街を歩くと,新緑と花を見ながら汗をかかず,気持ちよい.写真はユリノキの花.