初夏の六甲山とアカガエル

27日土曜日,天気も良く夫婦で山歩きに行く.気温は昼間29℃前後まで上がる.近場で楽なコースということで,昼前に出発.芦屋川〜高座の滝〜風吹岩〜横池と歩く.高座の滝付近では,ユキノシタコアジサイの開花を見ることができた.ユキノシタ茶店の栽培かと思うが,花茎が長く,うすいピンク色の花が印象に残る.訪花昆虫がいるのか,結実するのか気になる.薄暗い谷間ではハナバチの仲間ではなく,ハエ,アブなどが訪花しているのかもしれない.今年3月末ユキノシタの葉を天ぷらで食べたが旨かった.ロックガーデンの岩場を歩くと,カキの木がよく目につく.カラス(あるいはイノシシ?)が種子を運んできたのだろうか.山の上のためコバノミツバツツジはまだ開花している.花弁の下部に粘性の強い物質が分泌され,黒いハエの仲間がトラップにかかるように死んでいる.前から気になっている現象だ.横池に3時ごろ着く.水面は10年ほど前と同様,園芸種のスイレンの葉におおわれている.困ったことだと思う.本来ならヒツジグサなどが優占していると思うのだが・・・.水中には所々にタヌキモが見える.クロメダカの姿も見えるが,これも放流だろう.それから岸辺で明るいに小型の柿色のカエルを発見.アカガエルの仲間だろうと思い,取りあえず写真を撮影.水中には卵らしき寒天質の球形の物体が見られる.帰宅後ネット上のカエル図鑑で絵合わせと記載された特徴を読むとどうやらアカガエル科のヤマアカガエル、Rana ornativentrisのようだ.アカガエル,タゴガエルなど特徴の似た近縁種がいるようだが,体の側線の特徴,やや山地性などから区別できそうだ.最近都市周辺でカエルの種類,個体数が減少したという報告をよく聞く.自分で長期間湿地で昆虫と水草の調査を行ってきたが,まともにカエルを観察していないので今回あらためて興味をもつ.下山後夕方,阪急芦屋川付近のロンドン風パブでGuinnessビールを飲み,ソーセージ,アボガドとマグロを混ぜ合わせたものなどを食べて帰る.写真は撮影したアカガエルのなかま.